【更新履歴】 2006/03/08: サンプル(5) のリンクを追加しました。
こんにちは。エバンジェリストの近藤です。
ASP.NET "Atlas" については、ディベロッパー製品開発統括部より投稿がありましたので、ご存知の方も多いかと思います。
さらに、先日開催されたMicrosoft Developers Conference 2006 では、具体的にASP.NET "Atlas" を解説させていただきました。(日本のカンファレンスでは初めて "動いているところ" をご覧いただきました)
実際にセッションにていくつかのデモをご覧いただきましたが、ここで使用したコードをVSUG (*1) のWeb アプリケーション フォーラムに解説付きで順次投稿していきたいと考えています。ご参考にしていただけましたら幸いです。
(*1) Visual Studio ユーザーグループ [VSUG] (http://vsug.jp/) は、Visual Studio ユーザー間の情報交換の促進と、コミュニティ支援を通じた、ビジネスの活性化を目的としたユーザーコミュニティです。幅広いご意見を承りたいと思い、フォーラムへの投稿という形を取りたいと思います。
もちろん本セッションをご覧いただけなかった方も多くいらっしゃいますので、Blog にて詳細を解説していきたいと思います。
◆ 今、Web アプリケーションに求められるもの
ライフ スタイルやビジネス スタイルの変化、ブロードバンドの普及など様々な背景の中、Web 2.0 というキーワードに代表されるように、現在 より "リッチな" Web アプリケーションが求められています。
ひとつの例として、下記のサイトをご覧ください。
- Virtual Places
http://apps.nikhilk.net/VirtualPlaces/
このようなWeb アプリケーションは、AJAX のアプローチで知られるように既存のテクノロジ (DHTML, JavaScript, DOM, XMLHTTP など) を組み合わせることで十分構築することが可能です。しかし、現状では高度なスキルや工数が求められることがあり、このようなプロジェクトの制約を天秤にかけた結果、あきらめてしまわなければならないケースが多々ありました。
そこで登場するのが、ASP.NET "Atlas" です。
ASP.NET "Atlas" の登場によって、開発生産性を維持したまま、まさにAJAX で実現するリッチなWeb アプリケーションを構築することができます。
◆ ASP.NET "Atlas" とは
○リッチなWeb エクスペリエンスを実現
ASP.NET "Atlas" は一言で解説すると、"リッチなWeb エクスペリエンスを構築するためのフレームワーク" です。この "リッチ" とは抽象的な表現ですが、例えば、
- デザイン性に優れている
- 操作性が良い
- レスポンスに優れている
- 個人に最適化 (パーソナライズ) することができる
など、まさに先ほどのVirtual Places のようなWeb アプリケーションのことを指しているとお考え下さい。
Virtual Places は実際に"Atlas" で作成され、MSN Virtual Earth などのサービスと組み合わせて構築されています。
○高い開発生産性
先ほど述べたように、既存のテクノロジを利用することで、実現することができますが、ASP.NET "Atlas" では、フレームワークとして提供することで、ASP.NET の持つ開発生産性を維持したまま機能を実装することができます。一般的なシナリオにおける機能をビルトインとして提供したり、将来的にはVisual Studio と統合されることによって、コーディングやデバッグが容易になります。
○互換性の確保
もちろんWeb アプリケーションに求められる多様なプラットフォーム/ブラウザをサポートするといったブラウザの互換性についても、主要なブラウザをサポートすることで対応します。その際、開発者は特にブラウザの違いを意識することなく、開発できることが重要です。
○Web アプリケーションのためのフレームワーク
ASP.NET "Atlas" の登場によって、ASP.NET はサーバーサイドからクライアント サイドまで、Web アプリケーション全体を包括する機能を提供するフレームワークとして進化します。
これは単に個々の機能が提供されるだけではなく、双方の機能がシームレスに連携することによって、その力を十二分に発揮することができます。
◆ ASP.NET "Atlas" の情報
ASP.NET "Atlas" に関して、今後このBlog で随時解説していきたいと思います。
// 長くなりましたので、今回は概要まで。詳細については次回以降で解説していきたいと思います。
また、ASP.NET "Atlas" に関する参考情報をいくつかご紹介させていただきます。
(1) ASP.NET コミュニティ サイト (英語)
下記のコミュニティサイトより、最新の情報やビルドを入手することができます。
http://atlas.asp.net/
(2) ASP.NET デベロッパー センター (日本語)
ASP.NET "Atlas" に関する情報は下記のサイトに集約されます。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/asp.net/using/future/
ASP.NET "Atlas" のより詳しい解説や、登場の背景などホワイトペーパーに詳しい解説がありますのでご参考にして下さい。
[2/9 追記] この記事投稿後にAtlas January 2006 版がリリースされました。アップデート情報などもこれからお伝えしたいと思います。
◆ サンプルコード (2006/03/08 更新)
[ASP.NET "Atlas"] オートコンプリートの実現 (AutoCompleteExtender)
[ASP.NET "Atlas"] サンプル (2) - フローティング パネルの実現 (DragOverlayExtender)
[ASP.NET "Atlas"] サンプル (3) - コントロールの連動 基本編 (JavaScript)
[ASP.NET "Atlas"] サンプル (4) - コントロールの連動 基本編 (XML-Script)
[ASP.NET "Atlas"] サンプル (5) - Web サービスの非同期呼び出し
ASP.NET "Atlas" は開発者のフィードバックによって日々改善されています。
さらに、ASP.NET "Atlas" はより大きなビジョンを持っており、将来的にはそれが実際にASP.NET "Atlas" の中に機能として組み込まれていきます。
このように、今後色々と変わっていくことが予想されますが、このBlog にて情報を提供していければと考えております。
それでは。
新しいASP.NET の世界をお楽しみください。
Kazuhiko Kondo (kkondo)