小野寺です。
今月は、月例の事前通知どおり、緊急7件の公開となります。
まず、今月はセキュリティアドバイザリでお知らせしていた、いわゆる 0-day の脆弱性に対応しています。
MS07-024 → Microsoft Word の脆弱性により、リモートでコードが実行される
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/933052.mspx
MS07-029 → Windows DNS サーバー の RPC の脆弱性により、リモートでコードが実行され
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/935964.mspx
MS07-024で対応した Word のアドバイザリは、2月15日に公開されたわけですが、セキュリティ更新自体は当初、3月のリリースで行なわれる予定でしたが、品質テストに思いのほか時間がかかりました。MS07-029で対応した DNS の件もそうですが、更新を提供する今日までの間に土日を含め毎日、色々な観測データを下に実際の被害の広がり等を見ながら、緊急リリースが検討され続けており、特にMS07-029は、発見当初から被害が継続・拡大するようであれば既知の問題をある程度抱えた状態で、更新プログラムを緊急リリースしていたかもしれません。まだ、これから更新プログラムの展開がありますが、セキュリティ担当者としては先ずは、更新をリリースした事にホットしているというのが正直なところです。
さて、他の更新については、展開や既知の問題について特に際立った注意点はありません。
しかし、MS07-028 (CAPICOM) については、若干説明を要します。この更新は、Cryptographic API Component Object Model (CAPICOM) と呼ばれる暗号化に関する処理のための高級ライブラリを更新しているのですが、対象となる DLL を書き換えるのではなく新しい DLL を追加し、その登録情報を書き換えることで古い DLL がシステムから呼び出されないようにしています。なぜ、素直にファイルを書き換えてしまわないかというと、CAPICOM は、再配布化のモジュールであるため、どのアプリケーションから導入されたものであるかの特定が非常に困難です。Microsoft製以外のアプリケーションに同梱され、独自のフォルダに格納されている場合にMicrosoft側で勝手にモジュールを書き換えることは互換性のためにも、各アプリケーショインのモジュール管理の為にも避けるべきです。とはいえ、CAPICOMを呼び出すために必要なレジストリ登録は、システムに一つで、そこは変更されますので通常の手順で脆弱性あるモジュールが呼び出される事はありませんから、古いモジュールが残っていても脆弱性の影響を受ける事はありません。
関連する情報として、SUS1.0のサポート終了と8月のリリースにも触れておきます。
SUS 1.0は、何度かサポート期間を延長していますが、7 月にはサポートを終了し、新規の更新プログラムを配信する事が出来なくなります。それまでに、WSUS 3.0やSMS等への移行を推奨します。
8月のリリースについては、8/15 を予定しています。カレンダー上は極々普通の平日なのですが、盆ということでお休みになるケースも多いのではないでしょうか?8月のリリース日前後の社内体制などは今のうちから再確認の必要があるのかもしれません。
ちなみに、今月もセキュリティ情報のストリーミング配信をおこないます。 午後辺りに公開の予定です。