小野寺です。
MSRT (悪意のあるソフトウェアの削除ツール) の最初のバージョンを 2005/01/14 に公開してからの 15 ケ月間に、削除した Malware (悪意のあるソフトウェア) に関して、ホワイトペーパーを公開しました。
英語ですが、数字を眺めるだけでも色々と面白いとおもいます。 日本語翻訳版については、翻訳を行っていますので、そう遠からず公開できるよう努力します。
さて、幾つか数字を拾って紹介してみたいと思います。
MSRT が、公開されてから 15 ヶ月間の間にどの程度の PC が検査され、Malware が駆除されたかですが、約 2億7000万台の PC 上で実行され、内 570万台が感染しており、1600万個体が削除されました。
中には、一台で 250 種以上の Malware が削除されたこともあります。
次に、Antinny ですが、MRT の削除対象 Malware の中で、12 位 (41万個体) の削除数となっています。 1 位は RBot で 440万個体、2 位は SDBot で 150万個体、3位は、Parite 94万個体となっています。こう見ると、Antinny はそれほど感染数が多くないように見えてしまうのですが、Antinny は、基本的に日本でしか検出されません。それにも関わらず、世界中で検出・削除されている他の Malware を押しのけ 12 位にランクしていることが、如何に特異なことかわかると思います。 ちなみに、 11 位は F4iRootkit で 42万個体です。
この数字を見るたびに、まだまだ、セキュリティ対策を啓発していかないなと思ってしまいます。
この他、Malwareの種類別比率、国別、OS別などの統計情報が掲載されています。 この中でも OS 別は、SP の適用程度により大きな違いが出ており、個人的にも興味深いデータとなっています。 SP による違いが SP でセキュリティレベルが上がったのか、セキュリティ意識の高い人は SP を早めに適用しているからなのかはわかりません。 最新の SP の方が、安全が確保されるのは確かなのですが、それだけでは説明できない開きがあるように思います。