SRT 奥天です。
ようやく、Antinny の駆除数の発表ができる日がやってきました。
ちょうど AVAR 2005 に参加していた Jason がアジアにいたので、この件を発表しに日本に寄ってほしいと頼んだわけです。Jason は、例の Rootkit タイプのソフトウェアの話について Blog を書いた人です。
Anti-Malware Technology Team Blog
http://blogs.technet.com/antimalware/archive/2005/11/12/414299.aspx
駆除開始当初は、純粋に駆除件数が一気に上昇していたので単純に驚いていましたが、一ヶ月経過の時点でなんと駆除数が20万を超えました・・・マシンの台数で 11 万台です。
単に台数を見るとピンと来ないわけですが、この駆除数は正直異常に高い数字です。
そもそも Antinny は日本語を使ったソーシャルエンジニアリングの手法で感染を広げるわけで、え脆弱性を悪用し自動的に感染しているわけではないし、感染するには P2P ソフトを使うことになるわけです(使わなくても感染はしますが)
この条件を列挙すると、
P2P ソフトを使って、ウイルス対策ソフトを使わずに、共有されたウイルスを実行した日本の方
このような人が 11 万台分居たわけで。
この情報を事前に Telecom-ISAC Japan の方と共有し、ACCS さんの協力もあり一部の亜種が行う Web へのパケットを見てもらうと、大体4割減になってました! Microsoft Update と、MRT の効果に歓喜したのもつかの間、
考えてみたら 6 割残ってる?4割で 11 万だから、6 割って言うと・・・17 万台!?
何度も言いますが、11 万台消したことは誇れる数字です。が、実際は甘くは無かった・・・
理由はいくつかあると思いますが、ウイルス対策ソフトの定義ファイルの更新をしていない人が多いってことですね。一説には定義ファイルの購読をしている方は 30% 程度なんだとか・・・
また、悪意のあるソフトの駆除ツールが動かない Win9x, NT4 が使われていたり、そもそもマイクロソフトのアップデートも行っていないなどの理由があります。
なにより、日本語を駆使したファイル名の工夫も、日本語によるソーシャルエンジニアリングに慣れていない日本人が、うっかり実行してしまうのではないかと思っています。
たとえば、25 万台が感染していたとして、P2P ソフトを使用している方は 100 万人いるとも言われていますから、単純に4名に1名は感染している?という異常な事態になっている、と判断できるわけです。
皆様は、このデータを見てどうお感じになりましたでしょうか?
詳しくはプレスリリースと記事をお読みください。
MS プレスリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2504
Telecom-ISAC Jpan プレスリリース
https://www.telecom-isac.jp/news/news20051121.html
記事は検索サイトで Antinny + マイクロソフト で検索可能です。
Nov 23, 2005 追記
手前味噌で申し訳ございません。。。インターネットの状況悪化にあわせて会社としては当たり前のことを行ったはずなのに、表彰状をいただいてしまいました。(もちろん僕ではないですが、マイクロソフトで働き始めてはじめての事でしたので嬉しくて)
このBlogへのアクセスもたくさんいただき、現状を憂いているプレスのかたや、ITのスペシャリスト、コミュニティの方が広く問題点を広めようとしてくれており、感謝いたします。
ぜひ日本の皆さんで、攻撃ホストを半数以上減らしたいものです。。。