SRT 奥天です。
10月4日に事前発表した「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」による Antinny ワームの駆除が開始されました。
このツールで Antinny を駆除する決断にいたるまで、いろいろと苦労させられました。日本国内でのみ使われているソフトウェアを媒介とした感染活動という地域性、感染数が正確に把握できないという深刻性の把握の難しさが判断を鈍らせました。
「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」は、世界各国で実行されるツールです。月に2億回ほどのスキャンを行うわけですから、安易に対象のワームを追加しユーザーの負担を増加させることは避けたいとおもっていました。
マイクロソフトがこのワームを駆除対象にした理由のひとつに、Telecom-ISAC から要請を受けたことがあります。彼らは Antinny ワームから行われる DoS 攻撃について大きな懸念をもっていました。確かに感染していることを知らない方が、対策をすることはできませんし、最近のネットワークの高速化で、ユーザーが通信スピードの低下していても気がつきにくいうえに、DoS を受ける側としては無視できないトラフィックが発生するわけです。
また、企業などからの情報流出が相次いでいることは、コンピュータに詳しくない方でも知っているほどです。機密情報が頻繁に流出し、一度流出すると所有者が削除ができないという非常に深刻な状況にあると見ています。
雑誌の記事や友達からの薦めによりファイル交換ソフトを使用し、知らず知らずにウイルスを入手して感染し、そのまま駆除せず使用し続けている方も多くいると思います。Antinny ワームがソーシャルエンジニアリングを応用した手口により、トロイの木馬と認知するのは結構厄介です。日本語を操るウイルスの危険性を知られる結果になりつつあります。
この「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」は、ウイルスの感染前にウイルスを発見するという予防効果はありません。常駐してファイルの監視を行うのではなく、動作している Antinny や BotNet のクライアントを駆除する事が目的だからです。そのためユーザーの皆様は、ウイルス感染そのものを予防する際には、かならずウイルス対策ソフトウェアを導入し、感染を未然に防いだり、危険なコンテンツが含まれるソフトの使用に注意を払うなどの防衛策が重要です。
また、を実行するには、Microsoft Update や自動更新、Web、ダウンロードセンター、WSUS などさまざまな方法で利用が可能ですが、一点注意が必要です。Microsoft Update や自動更新からの利用に関しては、ひと月に一度しか実行されません。毎日頻繁に駆除作業を行うには、ダウンロードセンターから単体パッケージを入手するか、Web からの駆除をしていただく必要があります。感染した状態を知らずに秘密の情報を扱った場合、知らないうちにそれらが共有されてしまうこともあるため、頻繁な駆除が必要となります。
http://www.microsoft.com/japan/security/malwareremove/default.mspx
やはりお勧めは、最新の更新プログラムを適用し、ウイルス対策ソフトを導入する。ファイアウォールも有効にする、このセオリーは今後も変わるものではありません。
と、私がこの Blog で書いても、自宅でパソコンを使用しているユーザーの皆様には伝わらないのですよね。
NHK さんが取り上げてくださり、その他報道が行われると思いますが、なかなか知っていただくのは難しいわけです。
心ある皆様、Antinny に限らず、初心者の方にセキュリティ対策の重要性をお伝えいただければと思っており、そのひとつの対策方法として「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」をお勧めいただければと思います。
=== 投稿直後に自己嫌悪 ===
誤植だらけでしたので少しなおしました。やっぱ徹夜明けはダメだ。。。
月に毎月> なんだろうこの表現
ユーザー通信・・・>テニオハは苦手です
ちなみに、ウイルス辞典がありまして、米国版の情報に日本語情報への URL を記載しましたが、英語でガイドされても困ると思いまして jpg で日本語を表示するという微妙なテクも使ってみました。。。
http://www.microsoft.com/security/encyclopedia/details.aspx?name=Win32/Antinny
SRT 奥天