最近の雑感です。
個人情報保護法は、企業に対して大きなインパクトを与え続けているわけで、企業だけではなく行政の担当者の方も深刻な問題として認知されています。最近私が依頼されるセミナーのほとんどは、この個人情報保護法を受けてものものになります。
私はプライバシが専門ではないわけですが、情報保護の観点からみると、個人情報とは機密情報という枠に括られるものであって、これだけを特別視しすぎるのはどうかと思うわけです。じつは蔑ろにしていた情報にも、もっと注意して扱うべきものだってあるわけですね。
たとえば、営業さんの見積もり。原価計算などが含まれる情報は競争力を維持するためにも非常に戦略的な位置づけなのに、ミスプリントした紙をゴミ箱へポイしてしまったことはありませんか?
個人情報保護法については、数多行われている法律セミナーで聞き及んでいる方も多いと思うのですが、正しく活用することを制限しているものではなく、的確な情報を、的確な本人の認知のもと、的確な使用を行う事には何も問題がないわけです。もちろんお客様からいただいた情報は、提供した個人が把握している範囲で活用し、情報を保護する義務はありますが、それはこの法律が無くても行わなければならないことは変わりないわけで。コンプライアンスという意味では、立法された事が万人の認識を高め、対策を促進する原動力になった事は非常に良い事ですが、過度な恐怖感を持ちすぎるのは逆効果かもしれません。
私が行うセミナーでは、かならず冒頭に言う事があります。それは、プライバシの保護とセキュリティの確保、どっちが重要か、という疑問はあり得ないということです。そもそもプライバシを含めた機密情報は情報は、守るべき対象物です。セキュリティとは守るための手段なわけです。この両者の関係は、プライバシを守るためにはセキュリティの対策を行い、守るための手段を手に入れる、という一文になると思います。情報を守るためにプライバシーポリシーだけを浸透させても対策は完遂できず、それを守るための手段である広義のセキュリティの確保が必要となります。
企業の活動とは、最底辺に信頼というものが無ければ成立しないとおもいます。財務情報が信頼できるものであるとか、部下に見られたくないものを保護できているとか。機密情報とは、そういったインフラのうえで初めて保護できるものなんですよね。
ハイレベルな話しに聞こえるかもしれませんが、まずはトイレで席を立つとき、食事に行くとき、家に帰るとき、情報や自分の権限を自分の管理化に置けない状況では、必ずコンピュータや資料をロックする、ということを繰り返してみてはいかがでしょうか?嫌々繰り返すうちに、自然と意識が変わってくるものです。
(これ、自分自身の体験談だったりします)
SRT 奥天