マイクロソフト日本法人でセキュリティレスポンスチームを率いています、奥天といいます。
変わった苗字なので知っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、ビジュアル系でもない僕が、外でいろいろ発言をさせていただいて、ホント申し訳ないです。
マイクロソフトという会社に席を置き、自分の名前を出すというのは少し勇気がいることなのですが、自分的に一番思い切ったのはセキュリティ川柳 (あんまり更新していないので消されつつありました) です。セキュリティレスポンスという仕事を担当し始めて、鋭い記者の突っ込みや、公開討論会で絞られたり、時にはお客様よりごもっともなお叱りをいただいたりと、謝り侍の側面が多いのが僕なのですが、そんな僕が、師匠呼ばわりされるわけで。”昨日コテンパンにされてたやつが、こんなにエラそうに!” と思った方もいらっしゃることでしょう。
いや、言いだしっぺは、コミュニティチームの元締めである沼口さんなのですが、せっかく Nimda に歯を折られたんだったら、そのネタで少し引っ張ってみたら?みたいな口説き文句で、始めたのが川柳なんです。でもいざ投稿を募ってみたら、なんか名のあるセキュリティの識者ばっかりが投稿してきて、なんかどんどん玄人系の川柳ばかりになりコメントに困ったわけです。しかも人生経験が豊富な識者なだけに、相当に皆さんウマい。最初から道場は破られっぱなしでした。
最初は師匠キャラなんて入れる予定も無く、真面目にコメントを書いてたわけです。でもオーサリングを行ってくれた会社の女性スタッフが、師匠風にアレンジしてくれて、そこからなんだか開眼した感じです。でも、Backstage といいながらもマイクロソフトのサイトで公開されるわけで、かなり考えたんですよ。
ところで、私があの企画を受けたのは、単純にそそのかされたから、では無いのです。
セキュリティの話って、素晴らしく便利な機能でもないし、楽しい話でもないわけです。この Blog は IT Pro の皆様が見ているとのことですのでご理解いただけるでしょう。特にパソコンを始めた人って、楽しいことがしたくてパソコンを買ったわけですから怖いこととか聞きたくないし、覚えたくも無いわけです。そんな話をタバコ部屋(ごめんなさい喫煙者です)で話をしていたときに、分かってるなら面白く伝える努力をしろよ!と言う話になったのですね。川柳ならみなさんなじみもあるでしょうし、”あーそうそう” って反応も出やすいかと思ったのです。で、ついでに解説も面白かったら読んでくれるんじゃないかとか。
結果的には、結構サイトにはアクセスしていただきました。でもやっぱりプロの方ってそういう情報を目ざとく見つけられるのですが、ご家庭で使っている方はそもそもマイクロソフトのことなんて知らない方がほとんどで (これ本当です。パソコンは何のオーエス使ってますか?って聞くと、パソコンメーカーさんの名前が出るんです。当たり前ですね。)わざわざマイクロソフトのサイトに見に来ることって少なく、私達のもくろみは外れました。考えてもみれば、これが私達が顔が見えないと云われる原因なのですね。
しかし思わぬところからご連絡を頂くこともあり、インプレスさんとか、N+Iネットワークさんなどが、私が川柳マニアだと勘違いして声をかけてきてくれました。いや、違うんですけど。
で、リンク先のセキュリティ川柳を見ていただいた方の突っ込みが聞こえてきそうですが、はい、更新を停止しています。理由は、師匠キャラのせいで周りの人に虐められるから、なわけは無く、そろそろ効果や運営の仕方を考えなきゃなあ、という話になったためです。また、ご家庭のユーザーの方に向けたものが、その対象者には見てもらえていないという状況も理由の一つです。もうひとつ、毎回出張の飛行機の中か、深夜徹夜しているときに気分転換に書いていたのですが、Blaster ワームに精神を破壊されてから、できなくなってしまったのです。
現在、再開しようか捨ててしまおうか悩んでいます。でもあることがきっかけで、またやってみようかな、なんて思い始めています。
何がきっかけか?それは次回にでも。
SRT 奥天