Log Parser 2.2 日本語版のローカライズを担当した小板です。
Log Parser の日本語化。実は1年以上かかっており、私にとっても忘れられないツールのひとつとなりました。
思い出話になってしまいますが、公開までの経緯についてご紹介しようと思います。
2003 年 12 月
IIS のテスティングエンジニアが日本に来るということで日本の MVP の方々と是非話がしたいというのが事の発端でした。
ミーティングで IIS のログ管理についての話題になり Log Parser 2.1(IIS リソースキット同梱)が紹介され、MVP の方々から様々なフィードバックをいただきました。
すると・・・現在 Log Parser 2.2 のベータテストをやっているので MVP の方々にも参加して欲しいということになりました。
2004 年
ベータプログラムといっても通常の製品やツールとは異なりメールでやり取りをするという地味な活動でした。(^^;)
その中で「SYSLOG 出力できたら便利ですね」という意見が出され、突然の機能拡張が始まりました。
Log Parser の作者 Gabriele Giuseppini は LogParser Forums でも活躍しているマイクロソフト社員で、非常に気さくな人です。
彼に Log Parser の開発秘話を聞いたのですが、普段 IIS のテストをしている際に膨大なログの調査が大変だったので自作したとのこと。
作成したツールを同僚に紹介したところ、その評判が広まり今に至るようです。
実はマイクロソフトではこの手のツールが非常にたくさんあります。
完成度の高いツールはリソースキットなどに含まれることもあり、Log Parser もそのひとつです。
Gabriele の同僚の方が「Gabriele は Log Parser に夢中だよ。いつも夜遅くまで開発してるよ」と教えてくれました。
After 5(業務外)プロジェクトということで、本当にやる気がないとなかなか続けられるものではないと思います。
すごい!と思うとともに、こういった熱意がコミュニティ活動の原動力になっているのだと再認識しました。
さて、そんな彼も SYSLOG に関してはあまり詳しくなかったようで、苦戦しつつ開発していました。
開発中はエンコードに関する問題なども発生しましたが、みごと実装できていました。
(エンコードの問題解決には私も少しだけ役に立つことができました。よかった・・・)
2004 年 4 月
MVP プログラムでは年に一度、世界中の MVP が参加する Global MVP Summit がシアトルで開催されます。
日本からも多くの MVP の方々が参加され、せっかくだから Gabriele に直接お礼を言いに行こうということになりました。
お土産を渡し、SYSLOG 実装についてお礼を伝え、Log Parser の話をしていたのですが「そういえば日本語版欲しいよね」という話になりました。
気さくな Gabriele は二つ返事で「OK」と答えたのですが、もちろん日本語は話せません。
「ああ、日本語ができる社員が必要だよね」と言いつつ私を見たので私も二つ返事で「はい」と答えました。
2005 年
ローカライズ作業といってもいきなりできるわけではなく、以下のような作業を行う必要があります。
・リソースの切り出し
・リソースのローカライズ
・表示のズレを修正
コマンドラインヘルプ、エラー表示などおよそ 600-700 くらいの文字列をローカライズした気がします。
その後、どうせならヘルプファイルもローカライズしようということになり、同梱されているヘルプファイルもローカライズされました。
リリースに関してはセキュリティチェック、バグフィックス、文言チェック、ポリシーチェックと非常にたくさんの作業が必要で、あらためて Gabriele のすごさに関心しました。
2005 年 5 月
様々な苦難を乗り越え、ようやく日本語版が完成しました。
ベータに参加してくださった MVP の方々のご協力に感謝するとともに、日本のユーザーのためにがんばってくれた Gabriele に感謝します。
Log Parser は無償で提供されているツールですので、是非皆さんダウンロードしてご利用ください!!!
Gabriele は(日本語を読めませんが)検索サイトで Log Parser を検索して日本語ページがたくさん表示されて非常にやる気がでるそうです。
Log Parser を使ってみて「これはすごい!」「非常に便利!」と思った方は是非ご自身の Web サイトやブログで他のユーザーの方にご紹介してみてください。